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私の無謀な一人旅②~金もないが時間もない編~ [日記]

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<前回までのあらすじ>
深刻な資金不足により18きっぷで静岡から宮崎を目指すぞ!
特急料金を払えばソニックに乗れると思っていた時期が私にもありました。 
そんなときにかかってきた電話の相手とは!?(詳しくはこちら



結論から言うと電話の相手は母でした。
用件としては、お盆は何日ごろから帰ってくるのか・・・というなんてことないものでした。

その電話で私は「18きっぷを使って2日かけて帰る」ということを自慢げに話してみせたのです。
実際にはお金がない自慢なのでまったく誇れることではありません。
しかしこのときの私は旅の計画を立てているせいで妙なテンションだったので自分の旅の計画がとてもおもしろく魅力的で素晴らしいものだと疑っていなかったのです。ででーん!

そしてこの旅の要である(勝手に決めた)宿泊先である兄と連絡が取れないことを話すと、
「兄なら10日の夜に出るようなことを言っていたから車に乗せてもらったら?」
と言うではありませんか!

宿泊代が浮くどころか2日目の交通費まで浮くではないですか!(余った18きっぷは金券ショップで買い取ってもらえばOK)
しかも10日の夜に車で福岡を出るということは宮崎に着くのは翌11日の早朝。

11日に友人と会う約束をしていた私にそれはとても甘美な誘いであり即座に食いついたのです。
上手くいけば何かおごってもらえるかもしれない・・・だってお兄ちゃんだもんね!


さっそく兄にそれはそれは丁寧な文章のメールを送りました。
暑中見舞いの挨拶を序文に組み込み、さらにこちらはあなたの想像以上に資金不足だということをそれはそれは丁寧に・・・・・・
(こうすることによって何かおごってもらえるかもしれない可能性が上がるかもしれない・・・)


それなのに音沙汰なし!(残念ながらいつものこと)
やっと返事が返ってきたのはメールを送ってから3日後、出発の4日前のことでした。
その間に何度も催促の電話をしてくれた母に感謝しつつ、ようやく旅の予定が本決まりになったので準備が捗ります。

いつも帰省や旅行となると出発前日の夜中まで荷物の準備をしている私ですが、
今回はなぜかとても早く準備を終え、道中に食べるお菓子を用意するという余裕ぶり。

さらにスマホの充電節約のために時刻表を紙に書き写しメモを作ることに

P_20170829_180303.jpg

各駅の到着・出発時刻、駅名とホームの番号、さらに乗車時間と待ち時間まで書き込む徹底ぶり。
しかもどこかで遅延が発生しても大丈夫なように予備の行程もいくつかメモ。
我ながら冴えていると思ったのですよ。
向かうところ敵なし。鬼に金棒なのです。


忘れ物もなければ、明日着ていく服も決まっている。
電車の中で時間つぶしに読む本も2冊入れた。
なによりずっとやりたがっていた電車で一人旅ができる。
ワクワクが止まらないよー!(虹野ゆめ風) 
これで完璧だわ!と安心して眠りにつくことができたのです。


そして翌朝4時起床→お土産に持って帰る野菜を畑で収穫→6時に駅に到着という、無謀かと思われた始発電車への乗車も協力者のおかげで難なくクリア。

もうこの旅は成功したも同然。



そのときはそう信じてやまなかったのです。





電車に揺られること約2時間。
最初の乗り換え駅である大垣駅に到着する前に私を待っていたものは電車の遅延を知らせるアナウンスでした。

最初の乗り換えで既に遅延です・・・
しかもけっこうな。
え・・・なにこれ・・・ドッキリなの?っていう気分になりましたよ。


教訓2:万全を期したつもりの時刻表メモも一瞬でただの紙切れと化す
~想定外すぎる大幅な遅延も現実では起こると知りました~


正直に言うと、よりによって今日かよ!と思いました。
多少の遅延ならどうにかなりますが、大幅となるとどうにもなりません。
ましてやここは1日の行程の8分の1の地点でしかありません。

片道16時間の長旅のほんの2時間なのです。
なんたる仕打ち!こんなのあまりにも酷すぎるではありませんか・・・!


早朝のウキウキ気分から一転、気分は落ち込みました。
さらには、おやつに持ってきた芋けんぴも半分も残っていません。
そりゃ出発直後からボリボリ食べていたらすぐになくなるわ!


電車の遅延という計画の狂いと空腹に私の心は折れたも同然・・・
しかし、本当の悲劇はここからなのです。



なんとか電車を乗り換えホッとしたのもつかの間、スマートフォンを見ると兄からメールが。



ものすごく嫌な予感。
急いで開いたメールに書かれていたのは、出発が翌日の昼以降になるという信じられない内容でした。
死亡確定。

いや、待てよ?何かあったのかもしれない・・・
たとえあんな兄でも理由を聞かずに腹を立てるのはよくない。

そう思いながらもかなりパニックになっていた私は急いで返信をすると
「明日の午前中に髪を切りに行くから」
というこれまた信じられない言葉が並んでいました。

ありえなくね?
そういうのもっと前にやっとくべきじゃね?
つーか、最初からそのつもりならそう言っておくべきじゃね?

家を出るまでの十数年間一緒に過ごしてきたはずだがまったく意味がわからねえ・・・・・・
あれ?でも良く考えたらこういう人だったかもしれないぞ?
私の中の思い出補正がかかりすぎていたのかもしれないぞ?

考えれば考えるほど過呼吸気味になってしまいパニック度は増しました。

翌日は友人と約束があると伝えると電車で帰れば?なんて言ってきやがって・・・
特急に乗るお金などないと言っとろうが!
ちくしょう!

勝手に予定を変更しておいてまったく悪びれないなんて!意味がわからないよ!
でも残念ながら昔からこういう人だったわ!
思い出補正こわい!!


しかしこの旅の波乱はこれだけでは終わらなかったのです。





<次回>
金もないが勇気もない編(予定)

タグ:18きっぷ
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